Word Bank
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Word Bankは、細かい設定を行なうことによってより多彩なHTMLファイルの出力を行なうことができます。
テーブルファイルは、テンプレートからそのまま使うと簡単ですが、テーブルファイルの編集を行なえば変換結果を変えることができます。テーブルファイルはテキストファイルで、テキストエディタを使用して編集を行なうことができます。次の操作で開くことができます。
【操作】メインメニューの
→ を選ぶ。テーブルファイルの中身は、8つのセクションに別れています。セクションとは、[Column]のような角カッコで囲まれたもの(セクションヘッダ)から、次のセクションヘッダの前の行までの部分のことです。各セクションの内容は次のとおりです。(テンプレートにもコメントが入っているので参考になると思います。)
セクションヘッダ、キー名などは、全てアルファベットの大文字と小文字は区別されませんが、HTML内のWordBankタグはテーブルファイル内とは違って大文字と小文字は区別されるので、気をつけてください。
前半の5つのセクションではCount=6のように、○○=〜〜の形になっていますが、○○の部分を『キー』、〜〜の部分を『値』と呼びます。行のはじめに";"を入れればその行の内容は無視されるので、コメントを入れることができます。";"が行の途中にある場合は、その部分から行末までがコメントになります。
[Column]セクション(フィールド関連の設定を行ないます。)
Countキー | フィールド数の指定を行ないます。フィールドとは、「よみ」、「用語」、「用語の解説」などのような項目のことで、フィールド数とはこのような項目の種類の数です。なお、このキーの値は4以上の値しか設定できません。3以下に設定された場合は強制的に4になります。 |
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Sortキー | 変換を開始したとき、このキーが0以外に設定されているときはそのフィールドで自動的に昇順ソートします。読みなどの項目がある場合は、そこに設定してください。(ただし、ファイルレコードとの兼ね合いがあるので通常は2, 3, 4は設定しないでください。)自動ソートしてほしくない場合は0にします。 |
LinkedNameキー | [Tag]セクションのAnchorキーやAnchorNameキーで使われる、{\NAME}の置換フィールドをここで設定します。HTMLブラウザでの表示には影響ありませんが、他のページから各見出しに直接リンクを張りたい場合は見出しのフィールドを設定してください。特に理由が無ければ0を指定してください。 |
LinkedWordキー | リンクされるフィールドを指定します。ここで指定されたフィールドの内容が含まれるレコードが自動リンクされることになります。普通は用語の見出しのフィールドを指定します。 |
[Tag]セクション(開始タグや終了タグ、アンカータグを設定します。)
Startキー | 開始タグの文字列を設定します。1つのページに複数のWord Bankパートを入れる場合は、例えば<!-- Start of "Word Bank" Part ID:{ID} -->のように、文字列の中に"{ID}"(前後のダブルクォーテーションは不要)という文字列を含める必要があります。(サンプル3を参照してください。)"{ID}"の部分をそれぞれのファイルレコードでのパートIDに置き換えられたものがそのファイルレコードに対応したタグになります。このキーを設定しない場合はデフォルト値の<!-- Start of "Word Bank" Part -->となるので複数パートには対応できません。 |
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Endキー | 終了タグの文字列を設定します。設定がない場合のデフォルト値は<!-- End of "Word Bank" Part -->で、その他複数パートに関してはStartキーと同様です。 |
Anchorキー | リンクする部分のアンカータグの文字列を設定します。設定がない場合のデフォルト値は<a href = "./{\FILE}#{\NAME}">{\WORD}</a>です。{\FILE}の部分がファイル名に、{\NAME}の部分がリンクされるフィールド([Column]セクションのLinkedNameで指定したフィールド)の値に、{\WORD}の部分がリンクされる単語に置換されます。 |
AnchorNameキー | リンクされる部分のアンカータグの文字列を設定します。設定がない場合のデフォルト値は<a name="{\NAME}">です。{\NAME}の部分がリンクされるフィールド([Column]セクションのLinkedNameで指定したフィールド)の値に置換されます。これ以外でも、[MainConversionTable]セクションにおける{\nn}や{FIELD}に当たる部分は置換されます。 |
OuterRecordStartキー | 外部出力ファイルで、通常レコード数(用語数)を書き出す部分の開始文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:RECORD_START -->です。 |
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OuterRecordEndキー | 外部出力ファイルで、通常レコード数(用語数)を書き出す部分の終了文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:RECORD_END -->です。 |
OuterFileRecordStartキー | 外部出力ファイルで、ファイルレコード数を書き出す部分の開始文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:FILERECORD_START -->です。 |
OuterFileRecordEndキー | 外部出力ファイルで、ファイルレコード数を書き出す部分の終了文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:FILERECORD_END -->です。 |
OuterDateStartキー | 外部出力ファイルで、変換日を書き出す部分の開始文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:DATE_START -->です。 |
OuterDateEndキー | 外部出力ファイルで、変換日を書き出す部分の終了文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:DATE_END -->です。 |
OuterTimeStartキー | 外部出力ファイルで、変換時刻を書き出す部分の開始文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:TIME_START -->です。 |
OuterTimeEndキー | 外部出力ファイルで、変換時刻を書き出す部分の終了文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:TIME_END -->です。 |
OuterVersionStartキー | 外部出力ファイルで、バージョンを書き出す部分の開始文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:VERSION_START -->です。 |
OuterVersionEndキー | 外部出力ファイルで、バージョンを書き出す部分の終了文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:VERSION_END -->です。 |
OuterWBVersionStartキー | 外部出力ファイルで、アプリケーション名つきでバージョンを書き出す部分の開始文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:WBVERSION_START -->です。 |
OuterWBVersionEndキー | 外部出力ファイルで、アプリケーション名つきでバージョンを書き出す部分の終了文字列を設定します。デフォルト値は<!-- WordBank:WBVERSION_END -->です。 |
ここから3つのセクションでは、0, 1, 2, ...のような数値をキーにとります。0から[Column]セクションのCountキーで設定した値までの数値をキーとして指定します。0は項目データ表では数値が表示されていて色が違うフィールドです。1以降のフィールドが普通に編集できるフィールドです。
[Title]セクション(各フィールドの名前を設定します。)
各数値キー (0, 1, 2, ...) | キーの名前は、フィールドの位置に対応しています。値は項目データ表での各フィールドの名前(タイトル)を設定します。また、ここで指定した値は[MainConversionTable]セクションでの変換対象になります。 |
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[Width]セクション(各フィールドの幅を設定します。)
各数値キー (0, 1, 2, ...) | キーの名前は、フィールドの位置に対応しています。値は項目データ表での各フィールドの幅をドット(ピクセル)単位で指定します。項目データ表のほうで幅を変えることもできますが、データを読み直すと、ここで設定された幅に戻ります。 |
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[Link]セクション(自動リンクチェックを行なうフィールドを設定します。)
各数値キー (0, 1, 2, ...) | キーの名前は、フィールドの位置に対応しています。値はtrueまたはfalseのどちらかで、trueに設定されたフィールドは[Column]セクションのLinkedWordキーで設定されたフィールドの内容と一致する部分を探し、リンクを張ります。特に指定が無いフィールドについてはfalseが設定されます。このセクションの設定は、変換時間に大きく影響しますので、リンクする必要の無いフィールドは指定しないようにしてください。用語集以外で自動リンクの必要が無いときは何も設定しないでください。 |
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LinkToSelfキー | ある単語の説明文中に、その単語自身が含まれる場合のリンク方式について設定します。値はtrueまたはfalseのどちらかで、trueに設定された場合は他の単語と同じようにリンクを行ないます。falseの場合はリンクを行ないません。デフォルトはfalseが設定されます。 |
これ以降の3つのセクションは、これまでのセクションとは構造が変わります。#startと書かれた行の次の行から#endと書かれた前の行が値になります。#startと#endは同一セクション内で複数組設定できるので、
#start 値1 #end コメント #start 値2 #end
のようにすれば変換後の結果には影響を与えないコメントを入れることもできます。この場合の値は、値1と値2をつなげたものになります。
[HeadTable]セクション(WordBankパートのヘッダを指定します。)
このセクション内では、次の文字列を自動的に全て置換(変換)します。置換されたものがWordBankパートの最初の部分に1度だけ入ります。
{\d} | この部分を変換した日(※) |
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{\t} | この部分を変換した時刻(※) |
{\v} | "0.0.0"の形でバージョン表示 |
{\w} | "Word Bank version 0.0.0"の形でバージョン表示 |
※ 日時の表示形式は、OSの設定に依存します。設定を変更する場合は、コントロールパネルの「地域(と言語)のオプション」から日付の短い形式と時刻の形式を変更してください。
[MainConversionTable]セクション(レコードの展開部分を指定します。)
このセクションでは、[Column]セクションのLinkedWordキーで指定されたフィールド内の文字列に対してリンクを張り、さらに次の文字列を自動的に全て置換します。このセクションの内容は、レコード1つに対して1回WordBankパートに入るので、WordBankパートの大半はこのセクションの内容になります。
{\a} | HTMLの<a>タグのnameに適当な値を与えて置換します。[Tag]セクションのAnchorNameキーで置換文字列を設定できます。用語集などでリンクを張る場合、この部分がセクション内に1つだけ必ず必要です。(用語間リンクが不要なら必要ありません。)なお、</a>タグは置換では生成されないので直接書き込んでください。 |
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{\nn} (nnは数値) | 変換対象レコード内のnn列目のフィールドの内容に置換します。 |
{FIELD} (FIELDはフィールドのタイトル) | 変換対象レコード内のFIELDで指定されたタイトル([Title]セクションで指定された文字列)のフィールドの内容に置換します。{\nn}と同じ使い方ですが、テーブルファイルが見やすくなります。 |
[FootTable]セクション(WordBankパートのフッタを指定します。)
このセクションの置換は、[HeadTable]セクションと同じように行なわれます。ただし、置換されたものはWordBankパートの最後の部分に1度だけ入ります。
Word Bankは、複数ファイルにわたる用語集の作成に対応しています。そのため、項目データ中にファイルレコードというものを入れることによりページの区切りや対象ファイルの切り替えを行ないます。2列目から4列目のフィールドは通常のレコードとは違い、ファイルレコード特有の設定になっています。また、通常レコードのようにHTMLファイルに書き出されることは、ファイルレコード自体に対してはありません。
1列目のフィールドは、通常レコードと同様、特殊な意味を持たないので、ソート用に使うことができます。例えば「あ行」「か行」「さ行」...という感じでページを切り替える場合で、通常レコードにソート用の読みが入っていれば、このフィールドに「あ」「か」「さ」...と入れておけば自動ソートで期待する順番になります。
2列目のフィールドは、ファイルレコードかどうかを判断するためのフィールドで、ここに"\@"という文字列が入っているとファイルレコードになります。
3列目のフィールドは、書き出し対象のHTMLファイルを指定します。HTMLファイルのフォルダは変換セットの設定での設定によって決まり、ここにはフルパスではなくてフォルダ名以降の部分だけ入力してください。
4列目のフィールドは、パートIDを指定します。一つのHTMLファイルに複数のWord Bankパートを入れたいときに設定が必要です。タグの設定で"{ID}"の部分をここで指定したパートIDに置き換えたものがこのファイルレコードに対応したタグになります。同じHTMLファイルでなければパートIDは重なってもかまいませんが、できるだけ重ならないようにして下さい。
5列目以降のフィールドは、このバージョンでは通常レコードと同等に扱われます。が、将来のバージョンで使用する可能性があるので何も入れないほうが無難です。
使い方の例では、ファイルレコードは1つしか入れていませんが、複数ファイルにわたる出力を行なう場合は、次のようにしてファイルレコードを必要なだけ追加します。
【操作】適当なレコードを選択し、右クリックメニューから
→ でダイアログを表示し、ファイルを選んで を押します。これを追加したいレコードを全て追加するまで繰り返します。続いて「閉じる」ボタンを押します。これ自体は使い方の例のときとほとんど同じですが、ソートしたときに期待する位置に行くように、もうひとつ作業を行ないます。
【操作】挿入したファイルレコードの1列目のフィールドに、ソート用の読みを入力します。
これでソートしたときにファイルレコードが決まった位置に行くようになり、複数ファイルに対しての書き出しが行なわれます。(当然、全てのHTMLファイルにはWordBankタグが入っている必要があります。)なお、ソート対象のフィールドに文字が何も入っていないレコードは、昇順ソートでは必ず一番初めにきます。例えば「あ行」「か行」「さ行」...という感じでページを切り替える場合は「あ行」のファイルレコードのソート対象フィールドは何も入力しないほうがいいかもしれません。
用語集とは別の部分に、用語集に登録されている用語の数や、変換日時などの情報を書き出すことができます。変換セットで指定された外部出力リストに設定されたファイルが外部出力ファイルとなります。このファイル内で、特定のタグで囲まれた部分があると、そこに単語数などを出力できます。「特定のタグ」は、テーブルファイルの[Tag]セクションで設定できます。
通常レコード数 | 通常レコードの数を出力します。メニューの「データファイル」→「レコード数のカウント」で表示されるものと同じものが出力されます。 |
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ファイルレコード数 | ファイルレコードの数を出力します。メニューの「データファイル」→「レコード数のカウント」で表示されるものと同じものが出力されます。 |
変換日 | 変換が終了した日を出力します(※)。 |
変換時刻 | 変換が終了した時刻を出力します(※)。 |
バージョン | "0.0.0"の形でバージョンを出力します。 |
バージョン(アプリケーション名付き) | "Word Bank version 0.0.0"の形でバージョンを出力します。 |
※ 日時の表示形式は、OSの設定に依存します。設定を変更する場合は、コントロールパネルの「地域(と言語)のオプション」から日付の短い形式と時刻の形式を変更してください。