リファレンス
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コマンドプロンプトまたはDOSプロンプトから属性もとどーりを起動します。記述方法は次のとおりです。
AtbRest.exe [ListFile [/b:BasePath] [/c:OldPath>NewPath] [/i:RSHACE] [/s:RSHACE] [/r:RSHACE] [/h] [/m:RA] [/f:nn] [/a:nn] [/q] ]
各オプション内にスペース(空白文字)が含まれる場合、そのオプション全体を半角のダブルクォーテーション「"」で囲ってください。角カッコ([,])内は省略可能です。また、ファイル名以外のスラッシュつきの引数は順番が違っていてもかまいません。また、スラッシュの後の文字は大文字でも小文字でもかまいません。同時に設定できないオプション設定は後に設定したものが有効になります。
設定例:
AtbRest.exe "ListFile.csv" /m:R /f:1 "/b:C:\Program Files\Base"
これは、ListFile.csvというファイルリストを元に1列目を相対ファイル名として処理し、相対リストの基準フォルダをC:\Program Files\Baseにする場合の例です。各オプションについては次の通りです。
- ファイル名設定
- ファイル名[ListFile]
最初の引数として、ファイル名を設定します。ファイル名が設定されたときは起動時にファイルリストをもとに属性復元を行います。ファイル名の指定がない場合は起動のみで何もしません。
- パス関係のオプション
- bオプション[/b:BasePath]
相対リストの場合の基準フォルダを変更します。フォルダ設定はフルパスで行ってください。もちろんドライブ名も必要です。デフォルトはリストファイルがある場所です。
設定例:AtbRest list.csv "/b:D:\Program Files"
- cオプション[/c:OldPath>NewPath]
絶対リストの場合のパスを変更します。各ファイルのパスにOldPathのパスが含まれる場合、NewPathに置換します。(単に置換するだけなのでドライブ名を含まなくてもかまいません。)デフォルトは置換無しです。
置換は、大文字小文字を区別せずに行い、最初に見つかったものだけを置換します。
ダブルクォーテーションをつける場合、このオプション全体を囲んでください。
設定例:AtbRest list.csv "/c:C:\Program Files>D:\New Programs"
- 属性操作関係のオプション
- iオプション[/i:RSHACE]
リストファイル中の属性情報を復元せず、現在の属性を維持する属性を設定します。
設定例:AtbRest list.csv /i:AS
(この例ではアーカイブ属性とシステム属性は復元されません)
- sオプション[/s:RSHACE]
リストファイル中の属性情報を無視し、全ファイルの属性をONに設定する属性を設定します。ファイルリストに含まれないファイルは対象外です。
設定例:AtbRest list.csv /s:A
(この例ではファイルリスト中の全てのファイルにアーカイブ属性を設定します)
- rオプション[/r:RSHACE]
リストファイル中の属性情報を無視し、全ファイルの属性をOFFに設定する属性を設定します。ファイルリストに含まれないファイルは対象外です。
設定例:AtbRest list.csv /r:R
(この例ではファイルリスト中の全てのファイルの書込み禁止属性を解除します)
- リストタイプ関係のオプション
- hオプション[/h]
ファイルリストにヘッダがなく、1行目からファイルリストになっている場合に設定します。
また、mオプションにA、fオプションに1、aオプションに2がデフォルト設定されます。(これらのオプションが設定されている場合はそちらを優先)
設定例:AtbRest list.csv /h
- mオプション[/m:RA]
リストが相対リストか絶対リストかを設定します。相対リストの場合は"R"、絶対リストの場合は"A"で設定します。デフォルトでは左から順番に見て最初に見つかった方に設定されます。
設定例:AtbRest list.csv /m:R
(この例では相対パスのある列を探します)
- fオプション[/f:nn]
パスを含むファイル名(相対パスまたは絶対パス)のある列を手動で設定します。nnの部分に数値で設定します。(もちろん半角です。一番左側の列を1とします。)デフォルトでは左から順番に見て最初に見つかった列に設定されます。
設定例:AtbRest list.csv /f:1
- aオプション[/a:nn]
属性情報のある列を手動で設定します。nnの部分に数値で設定します。(もちろん半角です。一番左側の列を1とします。)デフォルトでは左から順番に見て最初に見つかった列に設定されます。
設定例:AtbRest list.csv /a:2
- その他のオプション
- qオプション[/q]
属性復元後に属性もとどーりを終了します。
設定例:AtbRest list.csv /q
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コマンドラインからの時と同様に「ファイルリストをパラメータを指定して開く」からもオプション設定つきの属性復元ができます。
- ファイルリスト
- ファイル名
コマンドラインからのファイル名と同じです。ファイルリストを指定します。右にあるボタンでダイアログを参照できます。
- ファイル情報の取得
ファイルリストのデータを閲覧します。データは下にある「対象ファイルの情報」のところに表示されます。確認用なので確認の必要がない場合はこのボタンを押す必要はありません。
- リストの種類
- リストの種類
相対パスや絶対パスであることを指定する場合はここで指定します。コマンドラインオプションのmオプションに相当します。
- パス変換
リスト中のパス情報を変更する場合に設定します。コマンドラインオプションのbオプションとcオプションに相当します。
- リストの詳細
- ヘッダ行がない
コマンドラインオプションのhオプションに相当します。
- パスを含むファイル名の列を手動設定
コマンドラインオプションのfオプションに相当します。
- 属性の列を手動設定
コマンドラインオプションのaオプションに相当します。
- 変換終了後に自動的にアプリケーションを終了する
コマンドラインオプションのqオプションに相当します。
- 属性の詳細
- (各属性に対して設定できます)
それぞれの属性を復元するかどうかを選択できます。リストファイルに含まれないファイルは属性変換の対象になりません。コマンドラインオプションのiオプション、sオプション、rオプションに相当します。
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- 読み取り専用属性(Read only)
書き込みや移動などを禁止することを示す属性。書込み禁止属性とも呼ばれる。CD-ROMなどのメディアでは全ファイルが読み取り専用属性になっている。
- システムファイル属性(System)
OSなどのシステム関連のソフトウェアの動作に必要な、重要なファイルであることを示す。通常、これらのファイルを移動させたり書き換えてはいけない。
- 隠しファイル属性(Hidden)
シェルからは通常見えないようになっているファイル。ただし、エクスプローラでも設定によっては見ることができる。
- アーカイブ属性(Archive)
最後にバックアップを取ったあとにファイル内容が変更されたことを示す。
ここまでの4つの属性は、コマンドプロンプトやMS-DOSのattribコマンドでも変更が可能です。
- 圧縮属性(Compressed)
ファイルシステムがNTFSである場合のみ利用できる属性。この属性が付いているファイルはファイルシステムレベルで圧縮されていることを示す。
- 暗号化属性(Encrypted)
ファイルシステムがNTFSであり、しかもWindows2000の場合のみ利用できる属性。ファイルを暗号化して機密性を高める。圧縮属性と同時には設定できない。暗号化属性のあるファイルは暗号化属性に非対応のバックアップツールなどでバックアップすべきではない。(バックアップ時に暗号化が解除されてしまうため。)
- ディレクトリ属性(Directory)
ファイルがディレクトリであるか通常のファイルであるかを示す属性。属性もとどーりではディレクトリ属性は操作しない。
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