Win2000(等)でメモ帳トラッパーを利用
対象
Win2000(等)でメモ帳トラッパーを使いたい人
公開/改記日
2000/02/22, 2000/07/28, 2001/11/10
Windows2000にはシステムファイルの保護機能があるので、重要なファイルの書き換えを阻止することができ、これによってOSにとって必要なファイルが書き換えられてしまうことはなくなります。しかし、
TakeOne氏
のメモ帳トラッパーはその機能の対象ファイルであるnotepad.exeの書き換えを前提としているので、セットアップしようとしてもすぐにWindowsによって元に戻されてしまいます。
Microsoftの技術情報のページで調べたところ、こういった保護対象ファイルを正しい方法で置き換えられるのはサービスパックやWindowsUpdateなどの機能に限られているようで、私が思いつく限りMicrosoft外のプログラマの工夫ではどうにもならないと思われます。そこで、ここでは強引にファイルを置き換え、Windows2000でも以前のOS同様にメモ帳トラッパーを使う方法を示しておきます。
今回も当然のごとくメーカーのサポート外の行為を行うので、このページに書かれていることを実行したことで問題が起きた場合、全ての責任は実行した本人で取ってください。
それがいやなら読むだけで実行には移さないようにしてください。
回避方法は2つあり、どちらか片方を実行することにより回避できます。1つ目の手順は次のとおり。この方法は、少なくともWindows2000(SPなし〜SP2)、WindowsXP(SPなし)上で実行可能です。
Win2000のCD-ROMがCDドライブに入ってないことを確認
ドライブの中に入れたままにしておくとCD-ROMから修復されてしまいます。
system32\dllcacheディレクトリの中のnotepad.exeを削除
Windows2000のsystem32\dllcacheの中のnotepad.exeを削除しておきます。なお、エクスプローラの場合はフォルダオプションの設定でシステムファイルを見えるように変更しておかないと、dllcacheフォルダは表示されませんのでご注意を。
メモ帳トラッパーを通常セットアップ
他のOSで使う場合と同様に、メモ帳トラッパーのsetup.exeを実行する
WindowsのCD-ROMを入れるように表示されるが「キャンセル」
ここでそれに従ってしまうとnotepad.exeが元に戻されてしまうので、無視しましょう。
安定性に影響する可能性がありますと表示されるが「はい」
「いいえ」を選ぶとまたCD-ROMを入れるように表示されるので、「はい」を選びましょう。
2つ目の手順は次のとおりです。なお、この方法についてはMicrosoftの
System File Protection機能
のページを参考にしています。(2つ目の方法は00/07/28追記)(注:私は上の方法で置き換えてしまったのでこちらの方法は実際には試していません。)
この方法は基本的にはWindows2000のSP2以降の状態では使えないので注意(どうしても使いたければ
ここ
のDISABLE FILE PROTECTIONの項目を参照)。
レジストリエディタを起動する。
起動方法が分からない場合は、この方法の利用は危険なのでここには書きません。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon キーのSFCDisableの項目の値が0になっているので、
これを1にする。
これを、ffffff9dにする。
0になっているとファイル保護機能が有効になります。なお、当然ですが管理者権限などの権限が無いと書き換えられません。
Windowsを再起動する。
再起動することによって保護機能が
一時的に
解除されます。
(もう一度再起動すると保護機能が機能するようになります。)
メモ帳トラッパーを通常セットアップ
保護機能さえ効かなければ、以前のWindowsの場合と何ら変わりません。setup.exeを実行してセットアップします。
最初に書いたように、Windowsは重要なファイルの書き換えを防いで安定性を保証するためにこのような保護機能を持っています。ここに書いたことを実行すればそれを無視することになるので、どうしてもメモ帳トラッパーを使いたいのでなければあきらめた方がいいと思います。なお、サービスパックなどの導入でnotepad.exeが上書きされてしまった場合は、ここでの作業をやり直す必要がありますのでご注意ください。
スペシャルサンクスto
Kanata
さん:2つ目の手順に関しての間違いの指摘とSP2でのSFP無効化の情報をいただきました。
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