LB20のHDDを換装
対象 | NECのLB20のHDDを交換したい人 |
公開/改記日 | 1999 10/22, 2000 2/22 |
LB20は、98年夏に発売されたモデルで、基本的にはLB20/30A, /40A, /40AS1の3つがあります。うちにあるのがLB20/40Aで、/30AとともにHDDは2Gしかありません。/40AS1でも、もっと容量を増やしたいかもしれません。
そこで、早速分解して様子を見てみようとしましたが、分解方法がよく分かりませんでした。たまたまたどり着いたLaVieNX掲示板で分解方法が書かれていたので、それを参考に分解してみました。(なお、この掲示板には結構LB20ユーザがいらっしゃるみたいです。)
で、せっかくなんでデジカメでとりながら作業をしてみたので、公開しておきます。なお、お約束ですが、このページの内容はメーカーのサポート外の行為を行うものです。このページに書かれていることを行うと、メーカーの修理やサポートなどが受けられなくなる可能性が極めて高いので、実行に移したい方はそれを覚悟してください。もちろん、私も責任はとりませんので、ご了承ください。At Your Own Riskでお願いします。壊してしまった場合は自分で何とかしてください。(それがいやなら、このページは見るだけにしてください)
ここから先、いくつか画像が出てきますが、それぞれクリックすると拡大画像が表示されます。なお、画像はHDD交換後、組み立てながら取ったものですが、都合上、分解時にとったものとして画像を紹介しています。あと、分解全般に関してですが、特に強い力で引っ張ったりすることなくHDD換装までたどり着けるので、強く引っ張っても取れないときなどはネジの取り忘れがないか確認してみてください。ただし、ネジは結構きつく締まっているものが多いので、ネジ山をつぶさないように気をつけてまわしてください。
HDDの選択に関して
LB20は、小型化のため、本体内に余分なスペースはありません。そのため、HDDの(物理的な)サイズが制限されます。具体的には、2.5インチHDDで、厚さが9.5mm以下のものです。もう少しくらいなら厚みがあるものでも入るかもしれませんが、LB20の外側の厚みが13mmしかないので、12.5mmのものは絶対に入りません。
あと、容量的な制限ですが、LB20/40Aの初期状態のBIOSでも、6GのHDDは問題なく全領域を認識しました。よって、8Gまでは問題ないと言えます。ただし、これ以上の容量のHDDについては認識できるか今のところ不明です。(試された方はご連絡ください。)
分解の手順
- ゴム足を取る
まず、バッテリーがついている場合は取り外します。LB20本体を裏返しにして、ゴム足を全てはがします。全部で長方形のもの(ダークグレー)が4つと正方形のもの(ライトグレー)が5つあります。ゴムは粘着性のもので底に張り付いているので、慎重にはがします。私は細いマイナスドライバーを使ってはがしたのですが、見事に傷が入ってしまいました。
- 見えているネジを全てはずす
もともと見えていたネジと、ゴム足をはがすことによって見えるネジを全て外します。(ネジをはずすには、精密ドライバーが必要です)また、増設メモリのふたをはずすと、さらに1つ銀色のネジが見えるので、それもはずします。ここではいくつかの種類のネジをはずすことになるので、どの場所にどのネジが入っていたか覚えておきます。ちなみに、右端以外の4つのライトグレーのゴム足の位置にあるネジが、HDDを固定しているネジです。
ネジをはずしたら、液晶の付け根の部分にあるカバーが外れるので、これを外します。
- キーボードをはずす
ここで、本体を反対にし、表向きにします。まず、キーボードをはずします。キーボードの部分全体が外れるのですが、何箇所かのツメで引っかかっているので、キーボード中央の上(F7キーとF8キーの上部)あたりから引っ張ってキーボードをしならせれば外れると思います。(無理そうだったら無理に引っ張らないでください)キーボード自体が外れたら、次にケーブルをはずします。ケーブルの接合部分の白いストッパーを緩めれば、ケーブル自体を引っ張らなくても簡単にはずせます。
キーボードを外した状態 | ケーブルも外す |
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- カバーをはずす
キーボードをはずすと、またいくつかネジが見えるので、スライドパッドの乗っているカバーをはずすために必要なネジをはずしてください。ネジをはずしたらカバーをはずします。このとき、どこかが引っかかっているようならネジが残っているので、探してください。カバーをはずしたあと、キーボードのときと同様にケーブルもはずしてもいいのですが、HDDの換装の場合は特にはずす必要がないのと、はずし方がよく分からなかったのでそのままにしておいてください。(はずしてみたければどうぞご自由に)
- HDDを交換
すると、ようやくHDDとご対面できます。うちのLB20/40AではHITACHI製のドライブで、厚さは約9mmでした。すでに最初の段階でネジははずしてあるので、そのままドライブを交換します。ここではIBM製のDARA-206000に換装しましたが、はじめに書いたような条件に合うものなら大抵いけると思います。
HDDをIBM製のDARA-206000に換装 |
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- 組み立てる
あとは組み立てるだけです。HDDのネジだけは最初にとめますが、それ以外は分解時と逆の作業を行えば元通りになります。
OSのセットアップ(主にW2kについての特記事項)
多分NXになってからのものはセットアップ時にNECチェックを行わないと思うので、バックアップCDの内容はそのまま復元できると思いますが、私はWindows2000 Beta3(以下、W2k)のみをインストールしたので分かりません。ちなみに、W2kはまさにモバイル向けのOSといえるので、お勧めです。ただし、ACPIに対応させるために、W2kを入れる前にBIOSのアップデートをしておいた方がいいと思います。(BIOSアップデートディスクは他のマシンでも作れるので、他のマシンで作るか、またはHDD換装前に準備してください)BIOSのアップデートモジュールは、NECのサポート情報ページから入手できます。ドッキングステーションのアンドックには対応していますが、(スタートメニュー→PCの取り外し)ドッキングはサポートされていないようで、再起動になってしまいます。今後サポートされることに期待しておきましょう。(サポートされたという情報を見つけた方はご連絡ください。)
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